オーストラリアに留学したらぜひ観戦を!ステート・オブ・オリジン(ラグビーリーグ州対抗オールスター戦)

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2017-06-14

オーストラリアに留学したらぜひ観戦を!ステート・オブ・オリジン(ラグビーリーグ州対抗オールスター戦)

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オーストラリアで大人気のラグビーリーグには、毎年行われる「ステート・オブ・オリジン」という州対抗のオールスター戦があります。

とても盛り上がる試合なので、留学やワーキングホリデーでオーストラリアにお越しになったら、ぜひ1度は観戦してください。

ステート・オブ・オリジンとは

オーストラリアの国技の1つともいえる人気のスポーツは、ラグビーです。(オーストラリアでは、ラグビーをフットボールということも多く、便利な表現なのでぜひ覚えておいてくださいね!)

このラグビーリーグの中でも、State of Origin(ステート・オブ・オリジン)と呼ばれるゲームは、リーグ戦以上の人気があるといっても過言ではありません。

ステート・オブ・オリジンとは、New South Whales(ニューサウスウェールズ)州内のチームとQueensland(クィーンズランド)州内のチームで活躍するスター選手が、それぞれの州代表として選ばれ、州対抗の熱い戦いを繰り広げます。

このステート・オブ・オリジンのために作られるチーム名は、New South Whales Blues(ニューサウスウェールズ ブルーズ)とQueensland Maroons(クィーンズランド マルーンズ)と呼ばれ、チームカラーも名前の通り、ブルーズが青、マルーンズは濃いえんじ色です。

ステート・オブ・オリジン愛

ステート・オブ・オリジンは5月下旬から始まり、6月中旬、7月上旬と3回試合が行われるのですが、ステート・オブ・オリジンのシーズンが近づくと、応援するための洋服やグッズがお店に並び始めます。

ブリスベンでは当然Maroonsの商品が多く、大人や子供の洋服やパジャマはもちろん、赤ちゃんのオムツカバーまでMaroonsのサポーター仕様の衣類が出るほどです。きっとラグビーが大好きな家族は、一家で揃えて応援するのでしょう。

実際に、ステート・オブ・オリジンの試合の日は、朝からユニフォーム姿の方を沢山見かけます。QLD州に住んでいるからといって、必ずMaroonsを応援しなくてはならないという決まりはなく、NSW州出身であったり、ファンの選手がBluesにいれば、当然Bluesファンを前面に出しても問題はありません。

ステート・オブ・オリジンが、オーストラリアで愛されているイベントなんだなと感じたエピソードは、車を新しく購入した方に「素敵な色の車だね!」と声をかけた時、「Go! Maroons!」と答えが返ってきました。そういわれてみると、確かにえんじ色でした。

応援のために買った車というわけではないとは思いますが、その色がMaroonsを連想させ、気に入っていることが非常に伝わってきました。

試合は3回

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試合は3回行われます。

先に2回ゲームをとったチームの勝ちなのですが、最初の2戦を同じチームがとり、勝負あった場合でも3戦目は行われます。なので3戦目のチケットを取っても、無駄になることはありません。

ストレート負けをするわけにはいかない!とか、引き分けで持ち込まれ、これが勝負!となる3回戦はかなり見ごたえがありますよ。

ひどいニックネーム

BluesのニックネームはCockroaches、MaroonsのニックネームはCane toadsです。つまり、ゴキブリとオオヒキガエルです。

なぜこんなにひどい呼び方なのでしょうか。

Bluesの場合

70年代半ば当時のQLD州のコーチ、バリー・ミュアー氏が、NSW州の選手の顔がテレビに映し出されると、昔のテレビの上には付いていたアンテナが、まるでゴキブリの触覚のように見えたそうです。

そのイメージが離れないまま、マスコミの前で「ゴキブリに打ち勝つぞ!」と発言したことがNSW州の選手がCockroachesと呼ばれるようになった発端だとか。

Maroonsの場合

一方Maroonsのオオヒキガエルは、がっしりとしたラグビー選手のような体格や、赤茶がかった背中の色がMaroon色を思い浮かべるからではないかといわれています。

ただこのオオヒキガエルは、1935年にクィーンズランド州の畑を害虫から守るために輸入した外来種です。今では生態系を崩すと問題視されていて、見かけたら駆除するように呼びかけるほど、問題になっています。

もともとは迎え入れられた立場のヒキガエルなのに、厄介者扱いされているのは残念なことだと話題になることもしばしばです。

どちらのチームも、素敵とはかけ離れたニックネームなのですが、サポーターグッズにもキャラクターとしてプリントされているものもありますよ。青いゴキブリいかがでしょうか?

おわりに

ラグビーのルールを知らなくてもいいのです!オージーと一緒にテレビの前で1度はステート・オブ・オリジンを観戦してみてください。

知らないことでも、その国が盛り上がっていることに「参加すること、興味を持つこと」は、海外生活においてとても大切です。

応援する時は“Go Blues!” ”Go New South Whales!”または”Go Maroons!” “Go Queensland!”が掛け声となります。どちらかのチームのユニフォームを着て、そしてお決まりの腕組みポーズをとってみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

nao

nao

オーストラリア在住です。日本人というだけで「Sushi(海苔巻き)が巻けるはずだ!」という期待がかかることが多いので、海外留学予定の方は練習しておくことをオススメします。

私も期待に応えるべく、友人やYou Tubeに教わりながらここで必死に習得しました。今では「日本人ですからね~巻けますよ」という顔をして披露しますが、日本では一度も巻いたことありません。


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