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「もっと他の国を見てみたい。他の国で勉強してみたい。他の国で働いてみたい」
そんな風に考えながらも、費用や語学力への不安から躊躇している方は多いのではないでしょうか。
人生は一度きりです。やりたいことは先延ばしにせずやってみた方がいいと私は思います。悩んでいる時間がもったいないですからね。
しかし、何も考えずにただ留学やワーキングホリデーに臨んでも、思うような成果が得られないこともあるでしょう。実際、私の知っている方の中にも少なからずそういう人たちがいます。
そして、そうした悩みを口にする方は、共通して心構えに原因があることが多いです。
そこで今回は、留学やワーキングホリデーで成果を得るために重要な3つの心構えについて解説します。
見て、聞いて、慣れる、そして、話す
私が初めて海外に行ったのは、21歳の頃。大学の夏休みを利用して、アメリカ・ボストンに3か月ほど行きました。
私は英語が得意で、英会話学校にも外国人先生とマンツーマンレッスンを受けて来たり、祖母が英語の先生で、海外からのお客様との面識も結構あったので、不安もありません。デトロイトでの飛行機乗り換え待ち時間に、隣に座ったオジサンとの会話も、スムーズに終えたので、「準備万端だね、私」と、その時は浮かれ気分です。
が、実際ホームステイ先で、一緒にTVを見ていた時、他の国から来た生徒たちは、あるところで笑い出しました。しかし私は無反応。みんなが笑ったポイントを聞き取れていなかったのです。
とっても、悔しいというか、何か私の中のスイッチがポンっと押され、されに勉強に力を入れた、初海外・語学留学の最初のきっかけでした。
もちろん、動きでなんとなくわかるものの、実際、現地に行ってみたら、みんな話すの早いです!!
とりあえず字幕なしで、好きな映画を繰り返しみてください。学校や日常生活の会話がたくさん出てくる、シリーズのTV番組なんかもオススメです。
「見て・聞いて・慣れる、そして、口に出す」英語に関してはこんな準備はどうでしょうか。
日本の常識は、世界のスタンダードではありません
オーストラリアで暮らすようになってから、いろんな場面で、日本では当たり前だったことが、当たり前でないことに出くわすことが多々あります。一番は、カスタマーサービスの違いです。
日本のカスタマーサービスは、本当にしっかりしていて、本当に世界に誇れるサービスだと思います。お客様第一なサービスは、日本人にとって当たり前過ぎて、それに気づいていないだけです。
それに比べ、オーストラリアでは、カスタマーサービスのレベルが、場所によって驚くほど違います。
とっても気さくな店員さんが気軽に話しかけてくるようなカフェなどもあれば、スーパーでは、レジ係の方、お客さんの人と友達で世間話をし続けていて、後ろに他のお客さん並んでる、というような事があったり、スタッフ同士、話で盛り上がっていて、お客さんに気づいていない、というような事など、これは日常の風景です。
日本の「お客様は神様」という文化は存在しないので、カスタマーサービスに対する期待値は低めにしておいた方がよいでしょう。
これは自分で働くときも同様で、日本と同じ感覚で仕事を進めようとすると、働きすぎて疲れてしまったり、周囲から浮いて軋轢を生んでしまうこともありえます。
我慢は美徳でもなんでもない
日本人によくありがちな、「自分さえ我慢すればすべてはうまく行く/スムーズに進むという考え方」これは、全く持って、通用しません。通用しない、というよりは、ただの無駄であり、我慢はストレスを抱えるだけになるでしょう。
結局は、会社でもそうですし、人とのかかわり合いでもそうなのですが、オーストラリアの人は感情表現が豊かです。たとえば、「家族のように可愛がっていたペットの犬が亡くなってしまった」という理由で普通に仕事を休みます。
このことからもわかるように、自分が悲しみや苦しみを我慢してまで、無視してまで働きに行かない、という考え方です。自分が納得いくように、過ごしやすいように、こちらの人は、自分から積極的に自分自身を表現します。
また、嫌なことは嫌だ、やりたくない、できない、ということもハッキリ伝えるので、最初は戸惑うかもしれません。
また、賃金のことについてもハッキリしていて、日本人はどうしてもお金のことについては言い出しにくいようですが、自分の仕事や、やっていることに対して自信があるのであれば、それ相応の賃金を要求したりすることもあります。面接でも、ポジションによっては、いくらくらいを希望しているの?などと聞かれる場合もままあるほどです。
なので、我慢したり無理したりしがちな日本人の私たちは、もっとオープンになってしまえばいいのかもしれないですね。
英語は海外に来たからといって自動的に話せるようにはなりません
「〇〇は海外留学したことあるから、住んだことあるから英語ができるしょう?話せるんだよね?」と聞かれることがあります。
いえいえ、海外に留学に来ても、どんだけ長く住んでも、英語が全然上達しない人もいます。基本的に、「Yes」か「No」さえ言えれば、買い物もできますし、レストランに行っても、メニューを指さしさえすれば、何でも注文はできるし、生活はできるのです。
海外に来たからといって、自動的に英語が上手くなる、話せるようになる、というのは勘違いだと覚えておきましょう。
本当に、スムーズに話せるようになるには、努力が必要です。きちんとした、正しい英語を目指せば目指すほど、影のコツコツした勉強が必要となってきます。
ある程度話せても、文法、特に時制が間違っていては、話を聞いている側に理解してもらうのに、ちょっと頭を使ってもらわなければなりません。
「海外留学=英語が話せるようになる」は、夢のような間違った話なので、きちんと、ご自分の留学目的をはっきりさせて、滞在期間を有効に使われれることをおすすめします。
おわりに
留学後、とくにワーキングホリデー後に、途方にくれてしまう方もたくさん見てきました。
実際、日本を飛び立つ前に、留学後の予定を立てている方はいいとして、ワーキングホリデーなど長期で海外に滞在される場合、自分自身を見失ってしまう方、遊び過ぎて日本の生活に馴染めなくなってしまう方、仕事復帰がなかなかできない方もたくさん見聞きしています。
どういう道に進みたいのか、目標をしっかり立て、もしくは、しっかり持って留学しましょう。いつでも方向転換はできるのです。
しっかりした自分自身の人生に、とっても素敵なオウラスアルファが追加できるように、がんばってくださいね。
この記事を書いた人
SuperblueReina
オーストラリア在住です。留学は大学時代にアメリカに行っています。日本でいわゆるキャリアウーマンとして順風満帆な生活を送っていましたが、海外生活の夢が捨てられず、培ってきたキャリアを捨てて、26歳の時にワーキングホリデーでオーストラリアに来ています。その後、ご縁がありオーストラリアに住むことになりました。
ヘルシーエイジングライフクリエイターとして、オンラインショップやブログでヘルシーボディー=ヘルシーマインドをテーマに、いろんなことを配信しております。オーストラリアを中心に、他の国も含めた使えるリアル情報、オススメ情報などをお伝えしたいと思います。