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海外へ行き見慣れない道路標識を見つけると、海外へ来たことを実感するものです。日本にはないようなサインを、バスやタクシーから眺めている分にはとても珍しく、ワクワクします。
しかし、実際車を運転する当事者となるとそれらをしっかりと理解しておかなければなりません。
ここでは、日本にはない道路標識や交通のルール、動物のサインなどの紹介をしていきますので、これからオーストラリアで運転する機会のある人はしっかり覚えておいて、安全に運転して欲しいなと思います。
左側通行で日本人にはありがたい
オーストラリアでは、車は日本と同じ左側通行ですので日本人には比較的運転しやすい国です。州によって異なりますが、短期の滞在の場合は日本の免許証プラス、パスポートで運転が可能なところもあります。
ですが、あまり聞いたことのない交通ルールや標識があるので注意が必要です。それでは、道路上で気をつけなければいけない基本のルールを順に紹介していきましょう。
道という道すべてに名前が付いているのでとても便利
オーストラリアの道には、すべてといっていい道に名前が付いています。道路に表記されているストリートサインには、ストリート名とストリートの種類の略語がほぼ間違いなく書かれているでしょう。
例えばこんな感じです。
*Cassia St = Cassia street
*Connie Ave = Connie Avenue
*King Dr = King Drive
*Ocean Beach Rd = Ocean Beach Road
住所を確認する上で大切なのはストリート名で、ストリートの種類は重要ではないのですが、読み方は知っておいた方がいいかもしれません。そして、住所はストリートナンバー・ストリート名・サバーブ・州・4桁の郵便番号の順で表示されます。
車や携帯電話のナビ機能を使う際はこの順で入力してください。
横断歩道で歩行者がいる際は必ず止まりましょう、歩行者が100%優先です。
日本でも教習所で運転免許を取る際に“横断歩道に歩行者がいる場合は止まりましょう”と習うはずですが、残念なことに信号のついていない横断歩道で車が止まる確立はとても低いです。
オーストラリアでも同じように、免許取得の際そのように教えられますが、こちらでは99%車は止まります。横断歩道では必ず歩行者が優先されるというわけです。運転中、横断歩道または横断歩道のサインが見えた段階で必ずスピードを落とし、周り歩行者がいないか良く見回してから走行するようにしましょう。
歩行者になる場合は、99%止まってはくれるものの時には見落としてしまうドライバーもいますので、十分気をつけて横断してください。
スピード制限標識だけではない?スクールゾーンにもご注意
“学校が近くにあるため、子供たちに注意を”という意味のスクールゾーン。日本でも道路に書かれているのを見たことがありますが、オーストラリアではこの意味プラスちょっと交通ルールが変わってきます。
学校を中心に半径約300~500メートルの範囲内をスクールゾーンと設定し、平日8:00~9:30と14:30~16:00の間、車はその区間を時速40km以下で走行しなければなりません。
ここからがスクールゾーンですよ、という写真のサインが立っていますが、うっかり忘れてしまい時速40kmを超えてしまうと、通常のスピード違反と同じ扱いで、罰金が課せられ&ポイント減点になりますので注意してください。
ホリデー中はダブルポイントキャンペーン
ちょっとなんだかウキウキしてしまいそうなネーミングですが…オーストラリアの大型連休のホリデー中に交通違反をしてしまうと、減点されるポイント数がなんと倍になってしまうというものです。ホリデー中は飲酒運転や先を急いでスピード違反をしてしまがちになるからかなぁと私は思っています。
とにもかくにも、このキャンペーンのおかげで、通常より道路が穏やかに感じてしまうのはきっと私だけではないと思います。ホリデー中だけとはいわず、ずっとしてもいいのでは?というと怒られてしまいそうです。
右から来る車が優先、Roundaboutラウンドアバウト
最近、日本でもニュースで聞いたことがあるという人がいるかもしれませんが、オーストラリアにはいたるところに“Roundabout(ラウンドアバウト)”があります。その名の通り丸く、3方向以上の道路をつなぐ円形の交差点です。
この円形の交差点、ランドアバウトには信号がありません。行きたい方向に関係なく、すべての車は時計周りで進み行きたい方向へ流れていきます。また、時計周りですので、右から来る車が優先です。安全を確認しながら徐行で走行し、自分の行きたい方向の出口から出ます。
初めてラウンドアバウトを使う人は慣れるまでは少しドキドキしてしまいますが、何度か練習するうちに感覚が身についてきますので安心して、ゆっくりと運転してください。
1Pや1/2Pサインの意味
各シティ以外では車がないと生活が大変だといわれるオーストラリアは、1家族に車が1~2台必ずあります。つまり、その分の駐車スペースも必要です。
実はオーストラリアでは路上駐車が当たり前ですが、どこでもかしこでも置いていいわけではありません。路上駐車に関するルールもしっかりとあるのです。
駐車禁止や停車禁止、交差点やバス停に近いところはダメというルールなど、日本と変わらないものももちろんありますが、それプラス白地に緑で書かれた“数字とP”のサインをご存知の方は少ないでしょう。 “1P”の意味は1時間未満の駐車はOKという意味です。
“1/2P”は30分。写真の“1/4P”は15分となっていますので、この時間を越えないようにしてくださいね。その横もしくは下に書かれてあるのは、この曜日のこの時間帯に限りという意味です。したがって、上述した写真のサインは“月-金曜日の午前9時-4時・土曜日午前9時-12時(正午)に限り”です。
その他の曜日、時間帯はいくら停めても大丈夫ということになります。他の車両や通る人の迷惑にならないよう、ローカルのルールを守って駐車するようにしましょう。
冗談ではない?動物のサイン
オーストラリアは都会と自然がとても近く、車を運転しているとさっきまで街中を運転していたのに、急に山の中に入った!なんてことも珍しくありません。そういったときに目にするのが動物のサインです。
ザ・オーストラリアといった、ひし形の黄色地に黒いカンガルーや馬、コアラにエミューのサインはとてもかわいく、写真を撮ったりする人もたくさんいます。ですが、このサインは記念写真でニコニコするようなものではなく、かなり本気で作られています。
本当にこういった動物たちがいつ飛び出してくるか分からないので要注意!!という警告のようなものです。大きな動物たちはもちろん、小さい動物たちでも不意に出てこられると大事故に繋がってしまうので、このサインのあるエリアはエクストラで注意しましょう。
おわりに
いかがでしたか?
聞いたこともないルールもあったのではないでしょうか。なんだかオーストラリアで運転するのは怖いな…と思ってしまった人もいるかもしれませんが、基本が日本と同じ左側通行です。制限速度や道路サインを守って基本のルールだけ覚えておけば問題ありません。
海外で運転するのもとっても良い経験ですので、是非オーストラリアへ行った際はトライしてみてください。
この記事を書いた人
Naomi D
高校2年生の1年間、オーストラリアへ留学。日本へ帰国後、大学を卒業、日本の企業へ就職しましたが、奇遇にも?オーストラリア人の夫と出会い結婚して、2011年にオーストラリアへ移住。
今は2人のボーイズに振り回される日々を送っています。たくましい今の私があるのは、高校のときの留学のおかげ。そんな留学とオーストラリアの魅力をあますことなくお伝えしていきたいです!