オーストラリアと日本で、学校・病院・公共の乗り物に関する大きな違い

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2017-05-12

オーストラリアと日本で、学校・病院・公共の乗り物に関する大きな違い

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留学や旅行先として、世界中の人たちから選ばれている国がオーストラリアです。外国人の受け入れ口の広い国なだけあって、旅行だけでは物足りない外国人がたくさん移住する国でもあります。

海沿いではリゾートライフ、内陸では大自然に囲まれたスローライフの両方が楽しめる場所ですが、日本と大きく違うところがたくさんあります。今回は学校、病院そして公共の乗り物に分けて紹介しますので、今後オーストラリアに行かれる際の参考にしてください。

学校/スクールライフの違い

まずは、オーストラリアの学校について、段階に分けて紹介します。

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*Day Care/デイケア…対象年齢0~5歳
7:30くらいから18:00ごろまで預かってくれる保育園。何時までに登園というルールはあまりなく、時間はフレキシブル。ほとんどの園であたたかいランチと、Morning & Afternoon Tea/朝&午後のおやつが提供される。

*Preschool/プリスクール…対象年齢3歳~5歳
8:30くらいから17:00ごろまで、デイケアより少し短い時間帯の幼稚園。就学に必要なことを学ぶため、子供たちは小学校へ上がる前にこのプリスクールまたはプリスクールのプログラムがカリキュラムに組み込まれたデイケアへ行く。(義務ではありません)

*Primary school/プライマリースクール…対象年齢5歳~12歳
日本でいう小学校。大きく違うのは、子供が6歳になる歳から行くということ。一番下の学年名は『Kindergarden/キンダガーデン』で、その後1年生、2年生と6年生まで通う。もう1つ違う点は、学校への相談が必要であるもの、各親の判断で小学校への入学を早めたり遅らせたりできるという点。

*High School/ハイスクール…対象年齢12歳~18歳
中学と高校が一緒になったもので、6年間通う。学年名は7年生~12年生。ちなみに、オーストラリアの義務教育は10年生/高校1年生(15・16歳)まで。その後進学する場合は日本と同じで、専門学校(TAFE/テイフ)や大学、大学院という流れになる。

学校のランチは超手抜き?

ランチ(給食)が提供されるのはデイケアのみで、プリスクールからはずっと各自お弁当を持参します。日本でお弁当と聞くと、遠足や運動会など特別な日に持って行くもので、作る方も時間をかけてスペシャルなものにしようと張り切りますよね。

しかし、毎日まいにち何年も作らないといけないオーストラリアでは、ランチはとても適当なものです。

基本はサンドイッチにフルーツ、クラッカーにチーズなどのスナック類にお水といった感じで、子供たちが飽きてしまわないように内容を毎日少しだけ変えるくらいのものになります。日本のお弁当に比べると超手抜きなランチです。

小学校からあるキャンティーンもうまく活用するべし

オーストラリアでは、小学校から各学校に『Canteen/キャンティーン』と呼ばれる売店があります。ランチオーダーといって、朝の登校時にあたたかいランチをオーダーすることも可能です。朝バタバタとお弁当ができなかったり、ランチストライキをしたい時などにとても助かります。

そしてこのキャンティーン、実はランチだけではなくアイスクリームやスナック菓子なども購入可能です。ちなみに私の息子は毎週金曜日におこづかいの$1を学校へ持って行き、アイスやゼリーなどを買っています。

早くから子供たちにお金の使い方を教えてあげるには最適な方法ですよね。

病院や医療システムの違い

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どこの国に行っても、もしもの時のために知っておきたいのがこの病院や医療についてでしょう。怪我や病気をしたときに、どうしたらいいのか。救急の時にはどうするべきなのか。

ここではそんな不安を解消するアドバイスを紹介します。

どんな病気、怪我でもGPから

オーストラリアで体調を崩してしまった…というシチュエーションで紹介していきましょう。まずは、GP(General Practice)日本でいうところの町のお医者さん(何でも科)へ行きます。

そこで症状を伝え、GPで処置が可能であればその場で処置、薬が必要であれば処方箋をもらってください。もしGPでの処置が不可能で、Specialist(専門医)での診察が必要だと言われた場合はGPからの紹介状をもらい、GPの薦める専門医へ連絡し予約を入れます。

GPは予約が必要な場合と不要な場合がありますので、電話などで問い合わせてください。

緊急で対応して欲しい場合

GPの診察が終了した後に診察して欲しい場合や、緊急・早急に診察して欲しい場合は大きな病院のEmergency(エマージェンシー/救急窓口)へ駆け込みましょう。この緊急窓口は各町の比較的大きな病院の中にあります。

基本24時間いつでも診察可能で、救急車で運ばれる場合にもこの緊急窓口が対応している病院へ行くことが多いです。受付でどの程度の緊急具合かなどを判断され、その順で診察してもらいます。

オーストラリアへ行く際は、念のため自分が滞在するエリアのEmergency対応病院の情報を確認しておきましょう。

オーストラリアの救急車は有料

税金で賄われている日本の救急車とは違います。州によって金額が異なりますが、オーストラリアの救急車は全て有料です。

オーストラリアの医療保険で救急車もカバーされるものがあり加入している人が多くいますが、旅行や留学に行く際には海外医療保険に救急車も含まれるかどうかしっかり確認しておいてください。

緊急の連絡先への連絡方法

まず、緊急の電話番号は警察も消防も救急車も全て統一の「000」番です。はじめにオペレーターが電話口に出ますので『警察/Police』『消防/Fire』または『救急車/Ambulance』のあとに“Please”を付けるだけでつないでくれます。

つないでくれた先では必要な情報を正確に伝えましょう。

・住所…Street number/ストリート番号、Street name/ストリート名、Suburb/エリア・町名、そして場所の名前や目印となるもの
・事例…What happened/何が起きたのか
・通報者…Name/名前
・通報者の連絡先…Phone number/電話番号

以上の情報を、とにかく落ち着いて伝えることが大切です。これ以上、英語が話せない場合は『i’m sorry but I’m Japanese.I don’t understand English.』とはっきり伝えましょう。

公共の乗り物の違い

日本と同じく、オーストラリアでも公共の乗り物を使う人がたくさんいます。慣れてしまえばどうってことのないことですが、はじめは日本との違いに“え?”と思うこともしばしば。そうなる前に心の準備をしておきましょう。

時刻どおりに来ないのは当たり前?

1分遅れるだけでも謝罪のアナウンスが流れる日本とは大きく違って、オーストラリアではバスも電車も遅れることがしょっちゅうです。特にバスに関しては、ピッタリ時間通りになんてムリだよという感じなので、時刻表通りにバス停に行くとしばらく待つことがあります。

反対に、時刻表より少々早くても出発してしまうこともあるので、とにかく気長に待ちましょう。できれば時間には余裕を持って1つ早いバスや電車で出かけるように心がけて、イライラを回避するコツです。

バスでは停留所名をアナウンスしない?

電車では最終目的地までに停車する各駅名や、次に停車する駅名をアナウンスしてくれますが、バスでは基本的にアナウンスがありません。携帯電話のナビ/マップ機能を使って、目的地近くになったら降車ボタンを押して降りるということもできます。

不安な人は乗車の際に『Please let me know when we get ○○。/○○の停留所に着いたら、降りるように教えてください』と伝えて、空いていれば運転席の近くに座りましょう。

おわりに

今回はオーストラリアでの生活で感じる、日本との違いについて紹介しました。医療の面では私自身も不便に感じることがありますが、旅行であれ、留学であれ保険はとても大切なものですので、しっかりと保証のあるものを選んで入るようにしてください。

あとは、郷に入れば郷に従えの精神で、カルチャーショックも楽しめる余裕を持ち合わせるように心がけましょう。

この記事を書いた人

naomi

Naomi D

高校2年生の1年間、オーストラリアへ留学。日本へ帰国後、大学を卒業、日本の企業へ就職しましたが、奇遇にも?オーストラリア人の夫と出会い結婚して、2011年にオーストラリアへ移住。

今は2人のボーイズに振り回される日々を送っています。たくましい今の私があるのは、高校のときの留学のおかげ。そんな留学とオーストラリアの魅力をあますことなくお伝えしていきたいです!


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